薬の準備・管理業務の削減

「旧石器時代か?」思わず、私がそうつぶやいてしまいました。

1.上記業務の流れ

この施設では、次のような流れで薬の準備・管理業務を行っていました。

  1. 利用者の薬を準備
  2. ビニールシートに利用者の名前、薬の名前、用法の記入
  3. 朝・昼・夕毎に、ビニールシートにマジックで色をつける
  4. シートの薬をハサミで1つずつ切る
  5. 朝・昼・夕など、1回分ずつ薬をビニールシートに入れる
  6. 与薬時、ビニールシートから薬を取り出し、ひとつずつ薬が合っているか確認
  7. シートから取り出し与薬

2週間に1度、別室にこもりながら看護師がこのような業務を行っている。介護士さんの手伝いはあるようでしたが、救急対応や利用者の健康チェックなど、重要な仕事が山のようにある看護師がこのような仕事をしていることに驚きました。そして、この業務には次のような問題点があります。

1-1.この業務の問題点 – ヒヤリハット多発!

ビニールシートに、ひとり分の薬をつめる。一見、これは正確な与薬ができそうに思えますが、実は違います。なぜなら、ビニールシートから薬を出したら、それが誰の薬かわからなくなるからです。

もちろん、ひとり分をその人に飲ませるわけですから、ひとつひとつ行えば問題はないでしょう。ですが、次のようなヒヤリハットは往々にして起こります。

例えば、「部屋にひとつだけ薬が落ちていた」こんなことがあっても誰の薬かわかりません。事実、この施設では次のようなヒヤリハットがあったそうです。

  • ヒートから薬をトレイに入れた際に誰のか分からなくなることがある
  • 薬の飲み間違いがあった – 調剤事故
  • 1つ1つ薬を手作業で入れているので稀に薬の入れ間違いがある

この施設は利用者が多いので、配薬と与薬は介護士に手伝ってもらうそうです。そしてその件に対し、この業務を担当する看護師は次のような話をしてくれました。

「与薬は、介護士に手伝ってもらわないとできません。しかし、マレとは言っても薬の入れマチガイは必ずあります。自分が与薬をすればアレっ?と気づきますが、介護士さんは薬のことがわかりませんから、いつも不安です。万一誤薬があれば、私の責任になりますから…。」

2.薬局に薬の準備・管理業務をまかせる!

薬局に薬の準備・管理業務をまかせると、次のような形で薬が届けられます。

これらが印字されている。しかも、薬局が準備していますから、看護師の業務とストレスの軽減効果は計り知れません。なぜなら、責任の所在は薬局にあるからです。

また、利用者の名前や部屋番号、服用時点(朝・昼・夕など)も明確に記載されていますから、配薬や与薬の確認作業も軽減できます。

したがって、介護士に配薬や与薬をサポートしてもらうことへの不安もなくなることでしょう。

くり返しますが、看護師には利用者への緊急時の対応や日常の体調チェックなど、とても神経を使う業務があります。もし、そんな看護師に薬の準備・管理業務を強いているなら、薬局との連携をご検討ください。

3.どんな介護施設でも連携いただけます!

実は、冒頭の写真でご紹介した施設は介護老人保健施設です。この施設は処方箋の発行はありません。しかし、今では薬の準備・管理業務は薬局で行っています。

施設の看護師からも、「もう、助かっているというその一言しかありません。今までの単純作業がなくなったので、本来の業務にしっかり時間をかけることができてうれしいです。」というお話を頂戴しております。

また、この施設の運営者からは、「人手不足で困っていたが、こういった業務を薬局がやってくれることを教えてもらい、本当に助かっています。処方箋がないので有料だが、看護師や介護士が本来の仕事をする時間が増えているので、かえって安いくらいです。」というお話をいただきました。

  • 処方箋を薬局にまかせるケース:薬の準備・管理業務は無料
  • 介護老人保健施設(施設内処方):薬の準備・管理業務は有料

まとめ

人手の確保には二通りしかありません。

  1. 人員の補充
  2. 離職率の低下

したがって、人員の補充を離職者が上まわればさらに人手は不足します。そして、離職者を減らすには、業務量の軽減がなによりも求められます。

なかでも、薬の準備・管理業務は非常に神経を使いますので、こういった業務でお困りの施設の方は、当グループの薬局との連携をご検討ください。

当グループの薬局との連携は、他にはない次のような強み(メリット)があります。

  • 利用者の通院への付き添い時間を削減
  • 施設における薬の準備・管理業務の効率化
  • 求人広告の効率化と広告費の削減および捻出