仕組みの変更

介護施設の業務は、薬局と連携すること次のふたつを大きく改善できます。

  1. 施設利用者の通院への付き添い時間の短縮
  2. 施設における薬の準備・管理の時間を削減

1.施設利用者の通院への付き添い時間の短縮

業務の効率化でご紹介したように、処方箋送信アプリを利用することで薬局での待ち時間を短縮できますが、薬局と連携することで次のような時間の流れになります。

通常の流れ

  1. 病院までの時間
  2. 診察の待ち時間
  3. 診察時間
  4. 領収/処方箋受け取りまでの待ち時間
  5. 薬局までの時間
  6. 薬局での待ち時間
  7. 施設までの帰宅時間

薬局との連携後

  1. 病院までの時間
  2. 診察の待ち時間
  3. 診察時間
  4. 領収/処方箋受け取りまでの待ち時間
  5. 施設までの帰宅時間

薬局の待ち時間を削減

1-1.実例を紹介

現在、この連携を実施されている施設の実例をご紹介します。

50人の利用者が1か月述べ80回ほど通院

病院からヨヤクスリで処方箋を送り、そのまま施設に帰るようになってすでに1年以上経ちました。当施設では、1人の職員が1回に3~4名の利用者さんに付き添っていましたが、1回の通院でほぼ1時間以上の時間を削減できるようになりました。病院が混んでいるときは薬局も混んでいますから、時間がかかるときと比べたら2時間以上はやく施設に帰ることもできていると思います。

3月、1年間の業務効率化の検討を施設で行いましたが、通院への付き添い時間はおおよそ1か月40時間の短縮効果という結果でした。年間で480時間(8時間労働として60日分)ですから、施設の運営および職員の業務軽減にたいへん役立っています。ありがとうございました。これからもお世話になります。

他にも、20人の利用者が毎月約32回診察:1か月15時間程度の時短。1年で180時間(8時間労働で約23日)など、薬局との連携による業務削減効果を体感されています。

2.施設における薬の準備・管理の時間を削減

「この施設は旧石器時代か?」

施設の薬の準備・管理を見て、そう思ってしまうことが度々あります。と言うのも…

この施設では、看護師がこんな作業を2週間に1度、3~4時間も「当たり前」のように続けていました。

2-1.施設における薬の準備・管理の問題点

「旧石器時代か?」私がそう思うほど、施設における薬の準備・管理は遅れていました。

  • ハサミで薬のシートをチョキチョキ切る
  • 切った何種類かの薬(なかには1回に8種類の人もいた)をビニールシートに入れる

こんな作業を「当たり前」のように続けていますから、看護師に次のような悩みや不安があるのも当然です。

  • マレに薬が落ちていることがあるが、誰に飲ませ忘れたかわからない
  • 手が足りないと介護士に与薬をまかせるがちゃんと飲ませたか不安
  • シートから薬を出すと誰の薬かわからなくなるから不安
  • 過去に誤薬の経験がある(他の人の薬を飲ませてしまった)

万一、誤薬があれば自分の責任になるのでいつも不安で…

こういった薬の準備・管理では、看護師もこんな不安を抱えることになります。ならば、介護士が与薬をまかせられれば、次のような不安を抱えるのは自然なことでしょう。

  • 間違った薬を与薬してしまわないか不安がある
  • 状態が悪くなったとき、薬を間違えたのでは?と不安になる

当然ですが、この施設が「薬剤管理システム」を導入いただいたとき、看護師や介護士の方々から次のようなお話をいただけました。

  • これなら、飲み忘れや飲みマチガイもないので助かる!
  • 薬の準備や管理に余計な神経を使わないので嬉しい!
  • 薬の準備・管理に使った時間を他に回せるから助かる!

 

実は、施設における薬の準備・管理では、看護師は次のような不安を抱えて作業をしています。