私の相談/カウンセリングに対する考え方! 相談/カウンセリングについて多くの質問をいただいておりますが、これが私のお返事だとお考えください。

2018年12月6日

鈴木邦昭

 

【なぜ、相談/カウンセリングなのか?】

 

江戸期に精米技術の進歩により玄米を精米して食べる習慣によるビタミンB1不足により、脚気(かっけ)が国民病として蔓延し多くの死者を出しました。

とくに江戸や大阪など都会で暮らす若者に流行し、足の浮腫みやシビレ、知覚異常などの症状から「江戸煩(わずら)い」とか「大阪腫(ば)れ」などと呼ばれて恐れられていました。

実は、この脚気が再び現代人の間で増えています。

 

日清戦争における悲劇

欧米列強から武力による開国要求と諸藩による討幕運動により、鎖国政策をとっていた江戸幕府が無血開城して明治時代が幕開けしました。当時、富国強兵政策をとらざるを得ない明治政府は「軍隊に入れば1日3食飯が食える!」と兵士を募り、家督を継げる長男を除き、農家の若者の多くが軍隊に入隊しました。しかし…

腹を満たすために白米を腹いっぱい食べさせる。そんな食生活のため、軍隊ではさらに高率で脚気が発生していました。それは戦地でなお更顕著で、日清戦争(明治27年)では戦死者が300名程度であった一方で、4万人を超える脚気患者がでて4千人近くが病死しました。

日露戦争における悲劇

病気による死亡者が戦死者を上まわっている。こんな状態では戦争などできません。そのため、当然ですが日本軍は脚気患者を減らす努力を重ねました。しかし、よくあることですが、当時は陸軍と海軍が派閥争いをしており両者はまったく違った対応をしました。そのため、日露戦争(明治37年)では…

医学を妄信した森鴎外

当時、陸軍の軍医総監は森林太郎(後の森鴎外)でした。彼は留学してドイツ医学を学びました。そしてドイツ医学の主張する「脚気は細菌が原因」とする細菌説を妄信していました。

その主張から、陸軍は脚気に対する対策をとることなく日露戦争を迎えます。そして、陸軍は日露戦争において約4万7,000人の戦死した一方で、約25万人の脚気患者を出し、約2万7,800人が病死しました。また、戦死者のなかにも脚気患者が多数いたものと推測されています。

病人を観た海軍軍医・高木兼寛

陸軍が医学を妄信した一方で、海軍軍医の高木兼寛は脚気になる患者を観ました。イギリスで医学を学んだ高木は、イギリス軍には脚気患者がほとんどでなかったことから「脚気は食事が原因だ!」と仮説をたてました

そして、洋食、麦食(パン食:イギリスのパンは全粒粉)など食事内容を変えることで兵士を観察したところ、明治17年、それまでの23.1%という脚気発症率を2年で1%未満に激減させました

その結果、日露戦争における海軍では、脚気患者は少数でたものの病死者はほとんどいなかったとされています。

病気を見るのか?病人を観るのか?

明治17年に高木は脚気の発生率を激減させています。しかし、当時医学の主流派は理論を優先するドイツ医学を模範としいたため、高木は批判されました。そして、それから20年後の日露戦争において、陸軍は先のような結果を招きました。

この違いを、私は次のように考えています。

  • 陸軍:病気という常識だけ見た
  • 海軍:病気になった人を観た

「見る」と「観る」は、読み方は同じですが似て非なるものです。

森鴎外は病名だけを見ていました。つまり、常識に囚われて思考停止になっていました。

一方で、海軍軍医高木は患者を観て(観察して)いました。常識に囚われず、何が原因で脚気になったのか、さまざまな要素を比較検討を続けました。

日露戦争におけるロシア軍の悲劇

日露戦争において日本軍が脚気に悩まされた一方で、ロシア軍は壊血病に苦しんでいました。これは、ビタミンCの不足により病気で、出血性の障害が体中の臓器や皮膚で起こります。しかし、戦後、日本軍がその事実を知るとともに、ロシア軍が残していった食料を見て驚きました

なぜなら、そこには大量の「大豆」があったからです。さて、なぜ日本軍が驚いたのか?おわかりでしょうか。

それは、日本では大豆を発芽させ、大豆もやしとして食べる習慣があったからです。大豆もやしにはビタミンCが豊富に含まれます。したがって、大豆もやしを食べれば壊血病を防げることになります。

しかし、ロシアにはそういった習慣がありません。大豆は煮込んで食べる。そんな常識があったため、ロシア軍は壊血病に苦しむことになりました。

このように、調理の方法によっても病気を招くことがあります。

「知っている」ことと、「わかっている」こと!

  • 「ラーメンを食べて、十分に栄養がとれますか?」
  • 「スナック菓子が体に良いと思いますか?」
  • 「炭酸ジュースなどは体に良いでしょうか?」

そう聞けば、誰もが「栄養はとれないし、体に良いことはない!」そうお答えになるでしょう。そう、誰もがはじめから「知って」います。

その一方で、その事実を病気と結びつける人はほとんどいません。そして「わかる」とは、それを結び付けて仮説を立て、その仮説に基づいて行動し、そこで起きた事実を検証すること。また、その仮説と検証をくり返してはじめて「わかる」ことになります。

イメージに騙されないこと!

1999年、当社は倒産寸前まで追い込まれました。

その理由は、「エコナを使ってはいけない!」という手紙をお客様に送ったからです。

当時、花王は日本で初めて特保(特定保健用食品)であるエコナを発売しました。この油は「脂肪がつきにくい」という健康効果から特保に認定されたようですが、30代前半の私でもこの油の構造式や効能効果を見て、

「なにかおかしい…」

そう感じて、お客様に次のようなご案内を差し上げました。(簡略しています。)

[uk-alert style=”warning”]

「この油の構造式から考えると、脂肪がつきにくくなるという効果は疑問があります。

また、原料がカノーラ(菜種)油と大豆油であることから、動物実験での効果はそこに含まれる有害物質を敏感に察知した動物が、その飼料を食べないことによる体重減少効果であると疑われます。

さらに、なによりこういった油をとり続けることは、おそらく次のような問題につながるはずです。

脳:認知症や人格の崩壊。記憶力や理解力の低下など

体:ガンや心臓疾患、アレルギー、糖尿病などの生活習慣病

したがって、エコナは使わないことをお勧めします。」

[/uk-alert]

今では笑い話にできますが、たった一枚の手紙で、それも一瞬にして約6割のお客様を失いましたから倒産寸前になったの自然なことでしょう。ですが、10年以上かかりましたが、結果的には私の主張が正しかったと言っていいでしょう。花王は自らエコナの販売をやめましたから。

同じように、今ではそんな‶なんちゃって″製品がたくさん販売されています。例えば…

[uk-alert style=”danger”]

  • 砂糖がたっぷり使われた特保の乳酸菌飲料
  • 同じく、砂糖がたっぷり入った調整豆乳
  • 同じく、砂糖がたっぷりのスポーツ飲料やエナジードリンク
  • CMで「着色料や保存料無添加!」と宣伝しながら、植物油脂たっぷりのコンビニ

[/uk-alert]

このように、「健康的!」なイメージを前面に騙され、その弊害で苦労されている方は少なくありません。しかし、こういったものが原因だと気づかれて仮説と検証をしている方など、ほぼ皆無でしょう

羅針盤と灯台!

人生とは航海に例えられます。そんな航海では、

[uk-alert style=”warning”]

  • 風が止まり、進もうと思っても進めないこともあるでしょう
  • 嵐が来て、避難することもあるでしょう
  • 強い風と波で、思った方向に進めないこともあるでしょう
  • また、いつの間にか思ってもいないところに流れ着くこともあるでしょう

[/uk-alert]

そしてこんなとき、頼りになるのが羅針盤灯台です。

そして私は、相談/カウンセリングをお申込みいただく方々にとっての羅針盤や灯台になりたいと考えています。HPでは、そういった羅針盤灯台となる資料をこれからも追加していく予定です。問題解決にお役立ていただければ幸いです。

また、ご縁をいただけることに感謝申し上げます。

鈴木 邦昭 拝

 

Posted by tumahisuwp